子どもを「またイタズラして」と見るとき、大人の心では何が起きているの?|大阪岸和田市

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子どもを「またイタズラして」と見るとき、大人の心では何が起きているの?|大阪岸和田市

子どもを「またイタズラして」と見るとき、大人の心では何が起きているの?|大阪岸和田市

2026/06/10

前回、「わがまま」という言葉には、

もともと“ありのまま”という意味がある、というお話を書きました。

https://kodomo-mikata.com/blog/detail/20260528125433/

 

大人から見ると困った行動に見えても、

子どもにとっては、自分の気持ちがそのまま出ているだけなのかもしれない。

 

そう思うと、「わがまま」と決めつけていた行動の見え方が、

少し変わってきますよね。

 

今回は、その続きのように、

もうひとつ考えてみたい言葉があります。

それが「いたずら」です。

「いたずら」を改めて考えたきっかけは、保育園でのある出来事でした。

 

普段はめったに顔を出さない理事長が、その日、園に来られました。

そして、棚の上にオムツを並べていたことを注意されたのです。

 

私は正直、なぜ注意されたのかがよく分かりませんでした。

あとで他の職員に、「どうして注意されたんでしょうね」と聞くと、「衛生面かなぁ」と言われました。

でも私は、まだ履いていないきれいなオムツなのに、それでも棚の上に置くのはどうしてダメなのだろう、と少し引っかかっていたのです。

すると、その職員がこう言いました。「何かしら注意をしたんやと思うよ」と。

 

その言葉を聞いたとき、私はいろいろ考えてしまいました。

もちろん、立場がある人には、園全体を見る責任があります。

安全面、衛生面、保護者からどう見えるか、職員の動き、環境の整え方。現場で保育をしている側とは違う視点で、気づくこともあるのだと思います。

だから、注意すること自体が悪いと言いたいわけではありません。

 

でも、そのあと隣のクラスへ行くと、そこには少し違う空気がありました。

理事長が来たことで、先生たちは「早く〜して」「それ、今はやめとこ」「〜してる?」と、注意されないように少し慌てていたそうです。

いわば、プチパニックです。

けれど、その出来事をあとで「面白かった」と笑い飛ばしていたのです。

そのやり取りを見ていて、ふと思いました。

注意されないようにビクビクしている空気の中で、私たちは子どもの行動をゆっくり見ることができるのだろうか、と。

 

子どもが棚のものを触る。

ティッシュを何枚も引き出す。

水をこぼす。

おもちゃを大人が思っていない使い方で遊ぶ。

大人から見ると、「またいたずらして」「やめてって言ったでしょ」と言いたくなる場面がありますよね。

でも、その行動の中で、子どもは本当に“大人を困らせよう”としているのでしょうか。

 

たとえば、

ティッシュを引っぱると、次々に出てくる。

落とすと、ひらひら舞う。

たくさん出すと、床に広がる。

 

子どもにとっては、そのひとつひとつが新しい発見です。

つまり、いたずらに見える行動の中に、「これはどうなるんだろう」「もう一回やったら同じかな」という、小さな探求が隠れていることがあるのです。

 

「いたずら」という言葉は、もともと“無益なこと” “むだなこと”という意味合いがあったと言われています。

大人から見れば、意味がないように見えること。

でも、子どもにとっては、そこにちゃんと意味があるのかもしれません。

大人には見えにくいだけで、子どもはその行動を通して、世界のしくみを確かめているのです。

 

もちろん、何でも好きにさせればいい、という話ではありません。

危ないことは止めなければいけませんし、衛生面で気をつけることもあります。

人を傷つけることや、物を壊してしまうことは、大人がきちんと伝える必要があります。

ただ、そのときに、「悪いことをした子」と見るのか、「今、この子は何を確かめたかったんだろう」と見るのかで、子どもに伝わる空気はずいぶん変わってくると思うのです。

 

そして、ここで大事だと感じたのは、子どもの行動の見え方は、大人の心の状態にも左右される、ということです。

「また注意されるかもしれない」「ちゃんとしていないと思われるかもしれない」「早く整えないといけない」そんな気持ちでいっぱいのとき、大人の心には余白がなくなります。

すると、子どもの探求は“学び”ではなく、“困ること”として見えやすくなります。

 

親でも、似たことがありますよね。

急いでいるとき。人に見られているとき。ちゃんとしなきゃと思っているとき。

子どもの行動をゆっくり見る余裕がなくなって、「なんで今それするの!」となってしまうことがあります。

でも、もしかすると、そのとき見えているのは子どもの問題だけではなく、自分の余裕のなさなのかもしれません

【まとめ】

わがままに見える姿の中に、ありのままの気持ちがあるかもしれない。

いたずらに見える行動の中に、世界を知ろうとする探求があるかもしれない。

 

でも、その姿に気づくためには、大人の側にも少しの安心と余白が必要なのだと思います。

 

子どもの行動を「またいたずらして」と感じたとき、少しだけ立ち止まってみたいのです。

この子は今、何を確かめているのだろう。

そして私は今、どんな空気の中からこの子を見ているのだろう、と。

• 保育士歴25年以上/幼稚園教諭5年(現役)

• 2,000人以上の親子と伴走/才能クリエイト協会認定 上級コーチ

• メディア: サンテレビ「ネクストニッポン」出演(2025年11月放映)

• 著書: 『愛情に秘められた親のホンネ』

• 拠点: 大阪府岸和田市(オンラインで全国対応)

• 独自技術: まなざし診断「マナシン」(商標登録出願中)× AIプロンプトエンジニア資格


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