これまでに子育て相談で寄せられた質問と、
その解決策を実行した結果について、
いくつかの事例を紹介します。
- 「やろう！」と思っても、自分が思うようにできず、自己嫌悪に陥ってしまいます。この経験、あなたもありませんか？
- 脳科学では、自分に優しく接する**「セルフコンパッション」**が心の健康に効果的とされています。
完璧でない自分を責めずに、優しく接することで心に余裕が生まれ、その姿勢が子どもにも良い影響を与えます。
まずは、小さなことから始め、失敗しても**「大丈夫、次がある！」**と自分に優しい言葉をかけてみてください。
この姿勢は、自然と子どもにも伝わります。
- 叱らない、押し付けない、指示をしないようにしたいのに、それがなかなかできません。どうしたらいいでしょうか？
- 人の脳は否定的な言葉を理解しにくい特徴があります。「〜しないで」と言われても、どう行動すればいいのか曖昧なままです。
たとえば、「叱らない」ではなく**「冷静に話す」**と置き換えることで、行動がわかりやすくなります。
新しい習慣を身につける際、最初の3日目あたりが最もつらい時期と言われています。
「この時期を乗り越える」という覚悟を持つことで、習慣化を進めやすくなります。
- 子どもが汚い言葉を使ったり、反抗的な態度を取ると苛立ちます。どう対応すれば良いのでしょうか？
- 子どもが反抗的な言葉を使うときは、何かしらの不満や不安を表現していることが多いです。
ある相談者も同じ悩みを抱えていましたが、子どもの言葉の奥にある感情に気づくことで、苛立ちを抑え、建設的な対応ができるようになりました。
- 母と楽しくコミュニケーションを取りたいのに、母の気になる点が気になり、楽しめません。どうしたら良いでしょうか？
- 母親との関係では、近しい存在だからこそ気になる部分が増えがちです。
ある相談者も、母親の些細な言動に引っかかり、会話がストレスになると悩んでいました。
セッションを通じて、母親への愛情が期待となり、それが「気になる部分」として現れていることに気づき、コミュニケーションがスムーズになりました。
- 子どもに「強さ」と「優しさ」をどう育てればいいでしょうか？
- 「強く、そして優しく」という願いは多くの親に共通するものです。
しかし、強さと優しさは相反するものではありません。
本当の強さは、感情を否定せず受け入れることから始まります。
泣いたり怒ったりする感情を尊重し、自分を守る力を育てます。
そして、本当の優しさは、自分を犠牲にせず、相手に誠実に向き合うことです。
- 良いと思ったことを続けたいのに、それを習慣化するのが難しいと感じたことはありませんか？
- たとえば、「小さなステップから始めて、少しずつ定着させる」というアプローチがありますが、多くの人は元の習慣に戻りがちです。
ここで重要なのは、「継続」をサポートする方法です。
ある相談者は、子どもに完璧な自分を見せようと努力していましたが、セッションを通じて、完璧を目指すことで自分も子どもも負担になっていることに気づきました。
完璧ではない自分を受け入れることで、子どもに失敗を話せるようになり、子どもも「僕も失敗するよ！」と笑顔で応えるようになり、二人の関係が深まりました。
それらの事例が、あなたの心にも何か響くものがあれば幸いです。