「頑張ればできるようになるよ。」その言葉に、少しだけ気になったこと。大阪 岸和田市
2026/07/25
今日、保育園でこんな場面がありました。
苦手なことを前に、なかなか一歩が出ない子がいました。
先生は、その子に優しく声をかけます。
「苦手なことも、頑張って練習するからできるようになるんだよ。」
すると、その子は、こう言いました。
「先生は、できるから、できない子の気持ちがわからない。」
先生は笑いながら、「先生もね、むちゃむちゃ頑張って練習したから、できるようになったんだよ。」
と答えていました。
もちろん、この先生の言葉を否定したいわけではありません。
「努力すればできるようになる。」
それは子どもたちに伝えたい、大切なことです。
でも、そのやり取りを聞いていて、私は一つだけ気になったことがありました。
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頑張ることは、「苦しいこと」になっていないだろうか。
子どもは、できないことよりも、「できない自分」を感じることの方が苦しかったりします。
そんなときに、「頑張ればできるようになる。」という言葉だけが残ると、
「苦しくても頑張らなきゃいけない。」そんな意味として受け取ってしまうことがあります。
私は、努力そのものよりも、その努力がどんな意味として心に残るのかが大切だと思っています。
子どもが求めていたのは、「正しい答え」だったのだろうか。
あの子は、「先生は、できるから、できない子の気持ちがわからない。」と言いました。
この言葉は、「頑張りたくない。」という意味ではなく、「今の私の苦しさを分かってほしい。」
そんな気持ちだったのではないでしょうか。
人は、自分の気持ちを受け止めてもらえると、不思議と前へ進む力が湧いてきます。
逆に、正しいことを教えてもらっても、心が追いついていなければ、なかなか動き出せません。
「やらなきゃ」より、「やってみよう」
脳は、「やらされる」と感じるよりも、
「できるかもしれない。」「もう少しやってみよう。」と感じたときの方が、自ら動こうとする力が高まりやすいと言われています。
だから私は、「頑張って。」よりも、「難しいよね。」「どこまでならできそう?」「昨日より一つできたね。」
そんな言葉を大切にしたいと思っています。
苦手なことは変わらなくても、その子の見え方が変わると、一歩踏み出す力も少しずつ変わっていきます。
子どもが育てているのは、「できる力」だけではない。
私たち大人が育てたいのは、苦しさに耐える力ではなく、「もう一回やってみよう。」
そう思える力なのではないでしょうか。
その力は、励ましだけでも、厳しさだけでも育ちません。
まずは、「できない気持ち」を分かってもらえたという安心感。
そこから、小さな挑戦が始まるのだと思います。
だから私は今日も、子どもの行動だけではなく、
その子が今、どんな景色を見ているのかを大切にしていきたいと思いました。
• 保育士歴25年以上/幼稚園教諭5年(現役)
• 2,000人以上の親子と伴走/才能クリエイト協会認定 上級コーチ
• メディア: サンテレビ「ネクストニッポン」出演(2025年11月放映)
• 著書: 『愛情に秘められた親のホンネ』
• 拠点: 大阪府岸和田市(オンラインで全国対応)
• 独自技術: まなざし診断「マナシン」(商標登録出願中)× AIプロンプトエンジニア資格
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