保育現場におけるジレンマ|オンライン子育て相談
2023/07/04
本日は、保育の現場での私のジレンマについてお話しします。私が感じるジレンマは、幼稚園や保育の現場でよく耳にする「ダメなものはダメ!」「ガマンすることを覚えないとだめよ」「なんでも自分の思いどおりには、できないのよ」という言葉に対する疑問です。なぜなら、これらの言葉が子どもたちに「諦めること」を教えるように感じるからです。
「諦めること」を教える目的として、以下の点を考えてみました。
①子どもたちは危険を察知する能力が未熟なため、教える必要があります。例えば、触ると危険なものがあったり、他の子どもたちに怪我をさせる可能性がある暴力的な行動だった場合は、「ダメ」と教えることが重要です。
②幼稚園や保育の現場では、集団で子どもたちが一緒に過ごすため、他者を尊重し、協力することが重要です。友達に譲り合ったり、協力し合うことができるようになるために、他の人の気持ちを尊重するために自分の思いを諦めることを学ぶことが必要です。
③周囲との人間関係を円滑にするためルールやマナーを守ることを教えることも大切です。そのため、自分の思い通りにできない「ガマンする」体験も大切です。
しかし、これらは個人の采配によるため基準が曖昧だという問題点があります。子どもたちが、健全な大人に成長するためには、社会のルールや他人を思いやる気持ちを教えることは必要なことですが、同等に重要なのは「諦めない強い心」を育てることだと考えます。自分の意見が尊重される体験の積み重ねで、子どもたちが自分の意見を持ち、自己主張する力を育むことができるのです。大人にとって都合がいいという理由で、子どもたちの意見を無視してしまうことは、子どもたちの自己肯定感や自己表現の能力を損なうことになるのではないでしょうか。
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子どものミカタ
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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