3日間集中プログラムの2日目:子どもの脳と大人の脳の違いを知れば、子育ての視点が変わる!
2025/01/19
子どもが思い通りに行動してくれず、イライラしたり不安を感じることはありませんか?実は、それには脳の仕組みが関係しています。子どもの脳と大人の脳には大きな違いがあり、その違いを知ることで、親の視点が大きく変わります。
今回は、脳科学の視点から「子どもの脳の特性」と「大人の脳との違い」を解説し、子どもの行動を新しい視点で捉えるヒントをお届けします。
子どもの脳と大人の脳、こんなに違う!
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1. 子どもの脳は“未完成”
• 子どもの脳は、生まれたときには完成しておらず、成長とともに発達していきます。
特に**前頭前皮質(理性的な判断を司る部分)**は、大人になるまで完全には発達しません。
• 結果: 衝動的な行動をしやすい。感情のコントロールが難しい。
• 例: お菓子を見た瞬間、親が「後で食べよう」と言っても我慢できず手を伸ばしてしまう。
これは前頭前皮質が未発達のために起こる自然な行動です。
子どもの脳は“柔軟”
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子どもの脳は、大人と比べて「柔軟性」が高く、さまざまなことを吸収する力に優れています。
この柔軟性はシナプスの形成が活発な時期であることに由来します。
• 結果: 周囲の大人の行動や言葉を模倣し、学ぶ力が非常に高い。
• 例: 親が楽しそうに本を読んでいると、子どもも「読んでみたい!」と興味を持つ。
大人の脳は“効率的”
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一方、大人の脳は、経験や知識をもとに効率的に判断をするようにできています。
しかしその分、新しい視点を受け入れる柔軟性が低下する傾向があります。
• 結果: 子どもの行動を「なぜこんなことをするの?」と否定的に捉えがちになる。
• 例: 子どもが同じ遊びを繰り返していると、「飽きないの?」と思ってしまうが、実はこれが学びのプロセス。
親の視点が変わるポイント
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1. “子どもは大人の縮小版”ではない
• 子どもを大人と同じように扱うと、期待が裏切られやすくなります。脳の発達段階を知ることで、子どもの行動を「できないのではなく、まだ発達中」と受け止められるようになります。
2. 子どもは環境に大きな影響を受ける
• 子どもの脳は柔軟性が高い反面、環境からの影響を強く受けます。親がポジティブな言葉を使うと、子どもはその影響を受けて自信を持ちやすくなります。
3. “待つ”ことの大切さ
• 子どもの脳の発達には時間がかかります。焦らず、子どものペースに合わせて成長を見守ることが、長い目で見ると親子関係を良くする秘訣です。
家庭で実践できるワーク
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1. 子どもの行動を観察する
• 方法: 子どもがどのような場面で感情的になりやすいのか、あるいは集中して遊んでいるときの特徴をメモに書き出してみましょう。
• 効果: 子どもの行動が「脳の未発達」によるものだと理解できると、親のイライラが軽減します。
2. 子どもの行動に「ポジティブな言葉」を添える
• 例: 「なんで散らかすの!」ではなく、「たくさん遊んで楽しかったね!」と伝える。
• 効果: 子どもは親の言葉で自己肯定感が育まれます。
3. 子どもの成長を記録する
• 方法: 小さな成長でも気づいたことを記録に残しておきます。
• 効果: 子どもが成長していることを実感でき、親としての安心感が増します。
子どもの脳を知れば子育てが楽しくなる!
まとめ
子どもの脳は、未完成であるがゆえに大きな可能性を秘めています。
その成長をサポートするためには、親が「子どもは大人とは違う」という視点を持つことが大切です。
まずは、子どもの行動を批判するのではなく、「なぜこうなるのか」を観察することから始めてみましょう。脳の発達段階を理解すれば、子どもとの向き合い方が大きく変わります。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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