親として知っておきたい、脳科学の子育てのヒント|オンライン子育て相談
2023/11/01
子どもの成長と脳の発達は密接に関連しています。このエッセイでは、親御さんに役立つ脳科学の知識と、それを基にした子育てのヒントを紹介いたします。
周囲の環境とその影響
脳科学の研究では、特に小学校に上がるまでの時期に脳が著しく成長することが明らかになっています。
子どもは周囲の環境に敏感で、大人が日常で発する言葉や行動が、子どもの人格や価値観の形成に大きく影響を与えます。
脳の学びと成長のメカニズム
子どもは好奇心が旺盛で、新しいことを学ぶ喜びを感じます。
例えば、自転車に乗る練習をする場合、「楽しく乗ること」であれば、彼の好奇心は刺激されます。しかし、その時に、親が「速く乗れるようになること」を目的としたアプローチをすることがありますが、好奇心には、活動することが目的な場合があり、結果を期待していない可能性があります。
好奇心は、大脳辺縁系と前頭葉の両方が関与しています。
・大脳辺縁系は、感情や動機付け、記憶などの機能を担う領域です。好奇心は、新しい情報や経験に対する期待や興奮などの感情によって駆動されるため、大脳辺縁系が重要な役割を果たします。
・前頭葉は、思考、計画、実行などの機能を担う領域です。好奇心は、新しいことを学び、理解しようとする意欲によっても駆動されるため、前頭葉も重要な役割を果たします。
具体的には、以下のような脳の部位が関与していると考えられ ます。
・扁桃体:感情の処理に関与する領域です。好奇心は、驚きや新奇性などの感情によって駆動されるため、扁桃体が重要な役割を果たします。
・海馬:記憶の形成と保存に関与する領域です。好奇心は、新しい情報や経験を記憶しようとする意欲によって駆動されるため、海馬も重要な役割を果たします。
・前頭前皮質:思考、計画、実行などの高次脳機能を担う領域です。好奇心は、新しいことを学び、理解しようとする意欲によって駆動されるため、前頭前皮質も重要な役割を果たします。
また、好奇心は、ドーパミンなどの神経伝達物質によっても調節されています。ドーパミンは、快感や報酬などの感覚を促進する神経伝達物質です。好奇心は、新しい情報や経験によってドーパミンが分泌されることで、さらに高められると考えられています。
このように、好奇心は、脳の複数の領域や神経伝達物質によって複雑に調節されています。これらの情報は、脳科学の研究に基づいていますが、個人の体験や状況によっては異なる場合もあります。
※注意点としては、過度な好奇心は不安やストレスを引き起こすことがあるため、適度な好奇心を持つことが大切です。
脳科学の研究によれば、人間性を豊かにするための4つのステップが存在することがわかってきているそうです。情報のインプット、他者との交流、自らの行動、そして他者からのフィードバック。これらを繰り返すことで、子どもは自身の中の情報を整理し、成長していきます。親としては、このプロセスをサポートし、正しい順番で経験を積ませることが大切です。次回は、「人間性を豊かにするための4つのステップ」について、お伝えしますね。
まとめ
子どもの脳の成長と発達は、親のサポートや提供する環境によって大きく影響を受けます。
親として、脳科学の知識を活かして、子どもの健全な成長をサポートする手法を日常生活に取り入れることで、子どもの未来をより明るくすることができます。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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