保育現場での不協和音|オンライン子育てコーチング
2023/07/15
本日は、私が保育現場で感じる不協和音についてお伝えしたいと思います。
“ 質問”とは、質問者が答えを持っていないことが大切です。
しかし、「〇〇して、いいのかな?」「〇〇したら、どうなると思う?」「こんな時は、なんて言うの?」などは、子どもを誘導している質問です。
その結果、子どもが大人の期待通りに答えると、大人は子どもが合意し、約束を交わしたと思いがちになります。そして、子どもが約束通りにしないと、大人はなぜ子どもが約束を守らないのかと責めることがあります。
このようなやり方では、子どもの自由な発想が制限されているのではないかと、常々感じます。
たとえば、子どもが、お友だちとおもちゃの取り合ってしまった場合、「やめなさい!お友だちのおもちゃを取ってもいいの?」と質問せずに、「〇〇君のおもちゃが、欲しかったの?」「おもちゃを先生と一緒に、そのおもちゃを探しに行こうか?」などと、子どもの気持ちを代弁して伝え、次に、適切な行動ができるように、具体的に伝えてあげることが必要だと思います。
経験が少ない子どもは、予測を立てることが難しいです。新しい遊びや状況に直面したとき、子どもは自分がどう行動すればいいのか分かららずにやっていることがたくさんあります。しかし、世の中のルールや社会の期待を、これから学んで行く段階です。
そして、大人が子どもに質問をする際には、大人が予想していたものとは異なる反応や答えが返ってきた場合でも、理解しようとする姿勢を崩さず、その質問に対する自由な回答を尊重することが重要だと私は思います。
コミュニケーションは相互の理解を深めるためのツールであり、双方向の対話で成り立ちます。
特に子どもとの対話では、大人に意見を主張しやすいですが、子どもの意見や感情を尊重し、受け入れることが何よりも大切です。 そのためにも、子どものありのままを受け入れられる、大人の“心にゆとり”が持てるようになると、共感と理解を基盤にしたコミュニケーションができるようになるのではないでしょうか。
まとめ | 子どもが困難に直面したときは、子どもの気持ちや考えを理解することに努め、「大丈夫、一緒に考えよう」「どうしたら解決できるか一緒に考えてみましょう」と共感と協力の姿勢を示すことが大切です。 その上で、適切な指導や助言を行うようにすると、子どもの成長をもっと促進できるはずです。 |
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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