脳科学で解明する子育ての新しいアプローチ
2024/03/08
25年もの間、いろいろな保育の現場を見てきましたが、どの園も子どもたち一人ひとりが違って、何が正しい保育かは一言では言えないことが分かりました。ただ、多くの保育園で見られた共通点があります。それは、子どもを叱って教えようとすることです。
なぜ多くの人が叱る方法を使うのでしょうか?
その理由の一つに、昔からの慣習があります。
叱ることが子どもを正しい方向に導く手段だと長い間考えられてきました。また、叱るとすぐに子どもが行動をやめるから、忙しい時には手っ取り早いと感じることもあるでしょう。
しかし、叱ることが本当に子どものためになるのでしょうか?
叱ることで子どもの心に恐怖を植えつけると、学びたいという気持ちがなくなってしまうこともあります。脳科学の研究では、叱られると子どもはストレスを感じ、それが学びや感情の発達に悪影響を及ぼすことが科学的に分かっています。
扁桃体(感情を処理する脳の部分)にストレスを与える叱り方と異なり、子どもの心理的な安定感と学習意欲を高めます。子どもが良い行動をした時に褒めることで、脳の報酬系を刺激し、その行動を繰り返しやすくなります。つまり、子どもに対するポジティブな関わり方が、叱るよりもずっと効果的であるといくことも示されています。
では、どうすればいいのでしょうか?
大切なのは、子どもを叱るのではなく、サポートしてあげることです。
間違えた時も、その経験から何を学べるかを一緒に考えてあげることが大切です。
子どもが自分で考え、自分で解決策を見つけられるように、優しく導いてあげることが、本当に子どものためになる保育だと私は思います。
脳科学に基づくポジティブな関わり方は、子どもたちの成長をより良くサポートする有効な手段です。
信頼できる科学的根拠に基づき、子どもたち一人ひとりの可能性を最大限に引き出すための方法を模索していきましょう。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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