「子どもの未来を守るために」子どもへのレッテルの問題に迫る
2024/01/13
長年にわたり、私が大人たちに伝え続けてきたのは、常識に疑問を持つことの重要性です。今、私が特に強調したいのは、「自分にとっての常識を疑うこと」がどれだけ難しいかという点です。特に、私たちが直面しているのは、「育てにくい子ども」に関する誤解です。
◆「子どもに問題がある」ワケではない
保育の現場で見られるのは、集団生活の中で指示に従わない子どもへのレッテル貼りです。例えば、「ワガママな子」「すぐに泣く子」「言ってもわからない子」といった、大人にとって手間のかかる子どもたちです。こうしたレッテルは、大人の固定観念を強化し、子どもの良いところを見落とす原因になります。
◆具体例と解決策
たとえば、「すぐに泣く子」は、弱虫でメンタルが弱いという印象を受けるかもしれません。しかし、実際には感受性が鋭いのです。この繊細さを否定するのではなく、大切に育んでいくことが重要です。
また、「言ってもわからない子」の場合、大人の言うことが理解できない可能性があります。これは、子どもが自分の意見をしっかり持っていることの表れかもしれません。コミュニケーションの方法が合っていない場合には、視覚的な手段や具体的な例を用いて説明することが効果的です。
子どもに困らせられていると感じるかもしれませんが、子どもも同様に困っていることを忘れてはなりません。ここで、自分の「常識」や固定観念を疑うことの難しさが明らかになります。これらは、しばしば無意識のうちに形成されたものですから、変更するのは容易ではありません。
◆レッテルを外すために必要なこと
それは、大人の感情調整です。保育者や教育者が自身の感情を適切に管理することで、子どもへの偏見や先入観を減らせます。
感情調整の為の3ステップ
1.自己認識: 自分の感情や反応の原因を理解し、それが子どもへの態度にどのように影響しているかを見極めます。
2.ストレスマネジメント: 高ストレス状況においても、冷静な反応を維持できるように、事前にストレス対策を立てておきます。
3.共感的なコミュニケーション: 子どもの感情やニーズを聴き、理解し、共感することで、誤解を防ぎ、より良い関わりを築きます。
このようなアプローチは、子どもたちの感情やニーズに対応するうえで、非常に重要です。これらのポイントを押さえることで、子どもたちの自律を育む土台を築くための重要な環境を提供できます。
これは、保育者や教育者が自己成長を通じて子どもたちにより良い未来を提供するための鍵です。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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