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どうして、言うことを聞いてくれないの? 思春期に潜む“親の試し行動”の真実

どうして、言うことを聞いてくれないの? 思春期に潜む“親の試し行動”の真実

2025/01/22

思春期の子どもには、あえて親の言うことを聞かずに反発してみたり、親の反応を探るような行動をとる「子どもの試し行動」がよく見られます。

しかし実は、親の側も知らず知らずのうちに子どもを“試す”ことがあるのをご存じでしょうか。

幼いころは親がコントロールしやすかったのに、思春期を迎えると子どもは親離れを進め、友人との付き合いや自分の世界にのめり込みます。

 

すると親は、「もう自分の言うことをまったく聞いてくれないのでは」「嫌われたかもしれない」といった不安を抱えがちです。

 

この不安や寂しさ、あるいは「何とか制御したい」という気持ちから、わざと厳しい態度をとったり、いつもは言わないような無理な指示をして、子どもがどんな反応をするかを見ようとする――

これが、親の試し行動です。

 

こうした試し行動は、親自身も意図的にやっているわけではなく、気づけば「子どもが私にどれだけ従うか」を確認して安心しようとしてしまうことが多いのです。

 

けれども、子どもから見ると、理由もわからず理不尽なルールを押し付けられたり、親が無言で不機嫌になっていたりすると、「一体どうして?」と混乱し、ますます反発したり萎縮したりするかもしれません。

 

そうなると、せっかくの親子の信頼関係に亀裂が生じ、子どもは本来の自主性や自立心を失いかねません。

 

親がこうした試し行動をとってしまう背景には、コントロール感を失う恐怖や、「自分の思いに子どもが応えてくれたら、まだ愛されているはず」という心の叫びが潜んでいます。

 

しかし、それを実際に形にしてしまうと、子どもからは「試されている」と見抜かれ、理解されない寂しさや反発心だけが募ってしまうのです。

 

もし子どもとのやり取りで、「自分は今、子どもを試しているのでは?」と感じたときは、まずは親自身が「私にはどんな不安があるんだろう?」と振り返ってみることが大切です。

 

思春期は、子どもが少しずつ自立し始める自然な時期。

親はその変化を受け止めつつ、困ったときにはいつでも戻って来られる“安全基地”として関わってあげるほうが、子どもの心には届きやすいでしょう。

 

結局のところ、思春期の子どもを試す行動は、親にとっても子どもにとっても大きな負担になりがちです。

 

親子双方が傷つき合わずに思春期を乗り越えるためには、「なぜ私(親)はこれを言いたくなるのか」「子どもは何を感じているのか」を冷静に見つめ直す対話が欠かせません。

 

子どもの反抗が増えるこの時期こそ、試し行動に代わる健全なコミュニケーションを見つけることで、より深い絆を築くチャンスにもなるはずです。

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幼稚園教諭5年・保育士20年目

才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング

コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催

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