3日間集中プログラム:1日目 親自身の健康を支える「感情」への向き合い方
2025/01/18
子どもとの関係を良好に保つためには、親がどのように子どもに接するかが重要だとよく言われます。しかし、それ以上に大切なのは、親自身が心身ともに健康でいることです。
このプログラムの1日目では、親自身の健康を支える鍵である「感情」に注目し、感情を活用することで親子関係を改善する方法について学びます。
親自身の健康が土台:感情が育児に与える影響
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親がどのような感情を抱き、どのように行動するかは、子どもに大きな影響を与えます。
たとえば、親がイライラしていると、そのストレスが子どもにも伝わり、不安定な行動を引き起こすことがあります。
一方、親が落ち着いた状態でいると、子どもも安心して過ごせるようになります。
脳科学的背景:
子どもは「ミラーニューロン」という神経回路を通じて、親の感情を無意識に模倣します。
そのため、親が落ち着いていると、子どもの脳もリラックスした状態になりやすいのです。
感情が生まれる仕組みを知る
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感情は脳内で自動的に生まれるものです。感情が生まれた瞬間、すでにその後の行動がほぼ決まっているという脳の仕組みがあります。
• 脳の仕組み:
感情は、脳の「扁桃体」が瞬時に反応して生まれます。
この反応は非常に速いため、理性的な判断をする前に、行動に影響を及ぼしてしまうことがあります。
• 具体例:
子どもが急に大声で泣き出したとき、親が反射的に「うるさい!」と怒鳴ってしまうのは、感情が自動的に行動を引き起こした結果です。このような反応を減らすためには、感情と行動を分離して考える練習が必要です。
感情を信号として捉える練習
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感情は「自分の状態を知らせる信号」として捉えることができます。
この練習を通じて、感情を否定するのではなく、行動の選択肢を増やすことが目標です。
信号の色分け例
• 赤信号: 自分に我慢や負担がかかっている可能性 →(怒りやイライラ)
• 黄色信号: 注意を払うべき状況にいる可能性 →(不安や迷い)
• 緑信号: 自分がリラックスしている状態 →(喜びや安心)
ワーク:感情の信号分析
1. シチュエーションを想像してみましょう
• 子どもが癇癪を起こしたとき、どんな感情が湧きますか?
• 子どもが宿題をしないで遊び続けているとき、どのように感じますか?
2. 信号に色をつけてみる
• 自分の感情を「赤信号」「黄色信号」「緑信号」のどれかに分類します。
• なぜその信号だと思ったのか、理由を考えます。
3. 感情を振り返る
• 「この感情が何を伝えようとしているのか?」を考えることで、冷静な行動を選ぶ土台を作ります。
感情は脳内で自動的に生まれるものです。
感情が生まれた瞬間、すでにその後の行動がほぼ決まっているという脳の仕組みがあります。
感情を信号として扱うメリット
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1. 感情を否定しなくて良くなる
感情を信号として捉えることで、「自分はダメな親だ」といった自己否定を防ぐことができます。
2. 冷静な行動を選べる
感情を分析することで、反射的な行動を防ぎ、建設的な対応ができるようになります。
3. 親子の信頼関係が深まる
冷静な対応を選ぶことで、子どもに安心感を与え、親子間の信頼関係が強化されます。
まとめ
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感情は、私たちにとって重要な「信号」です。この信号を理解し、活用することで、親子関係をより良いものにすることができます。
まずは、自分の感情を信号として分析し、次の行動を冷静に選ぶ練習を始めてみましょう。
3日間集中プログラムの1日目では、
この「感情の信号分析」を中心に、自分の感情と向き合う方法を学びます。
親が感情を整えることで、子どもにも安心感を与えることができるのです。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
〒596-0825
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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