子どもが伸びる!頑張らない育児の秘訣(2)
2024/01/29
保育現場で約25年ほど携わり、現在はコーチングや脳科学、心理学の知識を活かし、親御さんや教育者の方々へのメンタルケアと自己成長のサポートをしています。イサカユキです。
この度、お子さんを持つ親御さんたちに、お子さんだけでなく、自身の人生を考えるきっかけにしていただくためのガイドブックとして、本を書くことにしました。書籍では、事例をマンガを使ってわかりやすく解説していますが、文章だけを抜粋してお届けします。
本日は、乳幼児期の育児のポイントと、子育てにおいてアドバイスや情報依存に陥りやすい罠についてです。
乳幼児期の育児のポイント
非認知能力は、読み書きや計算といった認知能力とは異なり、自己理解、自己制御、感情調整、対人関係の構築といった内面のスキルを含みます。これらは、学校のテストでは測れませんが、社会で成功するためには不可欠な能力です。
ジェームズ・ヘックマン博士の先駆的な研究によると、幼児時期に形成される質の高い非認知能力が、後の学業成績、就職、さらには犯罪率にまで良い影響を及ぼすことが証明されています。
乳幼児期は、非認知能力を育てるのに最適な時期です。この時期の脳は非常に柔軟で、新しい経験や学びによって形成されやすく、非認知能力の基盤を築く絶好の機会となります。さらに、非認知能力は生涯にわたって育成可能であり、幼児期を過ぎても学び続けることができることも、研究によって明らかにされています。
※書籍では、マンガでもっと詳しく記載しています。
子育ての難しさは、物事が自分の思い通りに進まない時に痛感します。心を込めて作ったご飯を子どもが拒否したり、抱っこしても泣き止まなかったりする瞬間、私たちはしばしばイライラし、落胆します。そんな時、子どもをコントロールできる魔法のような言葉や方法を探すのは自然な反応ですが、残念ながらそんな万能の言葉は存在しません。
そして、たとえ一時的な良い言葉が見つかったとしても、それがすべての状況に応用できるわけではなく、新たな問題が生じるたびに再び情報を求める終わりのないサイクルに陥ることがあります。アドバイスや情報依存になっていることに気づいたら、一度立ち止まり、自分自身の内面に目を向けてみましょう。
子どもが親の言葉を受け入れられない理由の一つは、私たちの怒り、イライラ、焦りといった感情で、子どもにとって不快な言葉を使っていることです。たとえば、手間をかけて作ったご飯を子どもが食べない時、イライラするのは自然です。しかし、子どもが熱で苦しんでいる場合には、同じようには感じません。
これは、状況の捉え方が異なるからですが、捉え方を変えるのは簡単ではありません。なぜなら、私たちの思考は過去の経験に基づいて形成され、固有の思考の癖に影響を受けているからです。
自己の「思考の癖」に気付くことは、新たな視点を受け入れる第一歩です。自分の思考の癖に気づくには、他の人々の意見を聞くことが助けになります。先日のワークショップで「褒める」というテーマを取り上げた際、参加者それぞれが褒め言葉をどう捉えているかが異なっており、褒める言葉の本質を改めて考えるいい機会となりました。また、自分や子どもを褒めることを忘れていたと気づく人もいました。
ワークショップは、教える場ではなく、参加者のみなさんの、これまでの経験から得た学びや気づきを共有する時間です。異なる考え方を聞くことは、固定された捉え方を変える助けとなり、新しいアイデアの創出や問題解決のヒントとなります。また自分とは異なる視点を受け入れることで、子育てのアプローチに豊かな変化をもたらすことができるのです。
*子どものミカタのホームページでは、育児に役立つ方法や不安を感じる方へのアドバイスを発信しています。さらに、時々お得なチケットのプレゼント情報もお届けしていますので、ぜひご注目ください。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
子育てのストレスを科学的に理解するマンガを制作中!