子どもが0歳の時から知っておきたい喧嘩への対応 Part1

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子どもが0歳の時から知っておきたい喧嘩への対応 Part1

子どもが0歳の時から知っておきたい喧嘩への対応 Part1

2026/02/19

たとえば、こんな光景。

さっきまであっちで遊んでいたはずなのに、 誰かがおもちゃに触れた瞬間、飛んできて叫びます。

「私が先に持ってたもん!」

 

まだ2〜3歳でも、この「正論」を使いこなします。

でも、それは友達と心を通わせるための言葉ではありません。 自分のおもちゃを守り、相手を退けるための 最強の「交渉ツール」として使われているのです。

先日、園にやってきた実習生。

彼女が現場で『本当に難しい!』と頭を抱えていたこと。

 

実はこれ、キャリアの浅い先生や、多くの実習生が必ず直面する悩みなんです。

それは、何だと思いますか?

ズバリ、子どもの喧嘩の仲裁です。

保育園にやってくる実習生が、

一番「難しい!」と頭を抱える子どもの喧嘩。

 

「どっちが先に持ってたの?」

「貸してって言った?」

現場でごく当たり前に行われている、この「正解」のような解決モデル。

公平で正しい解決策に見えますが、

30年という月日の中で子どもたちを見つめてきて、

私はこの方法には大きな落とし穴があることを知りました。

■ 子どもは「大人の背中」をコピーする

子どもたちは、大人が思う以上に賢くて、したたかです。

 

大人が「正しい解決策」として教えたはずの言葉を、

彼らはあっという間に、自分を正当化し、

相手をやり込めるための「最強の武器」として装備してしまいます。

 

これは、私たちの脳に備わっている「モデリング」という機能によるものです。

大人が「ルール」を盾に白黒つける姿を見て、

子どもは「あぁ、こうやって理屈を並べれば、自分の思い通りになるんだ」と学習するのです。

 

■ 「小さな戦略家」たちが集まる4歳児クラス

この姿は、特に4歳児によく見られます。

言葉が発達し、語彙力が爆発的に増える時期。

彼らは自分の欲求を通すために、知能(言葉)を使いこなそうとします。

 

 

■ 私がゾッとした「顔色を伺う子どもたち」

かつての私も、喧嘩が起きればすぐに飛んでいき、

鮮やかに「判決」を下すのが仕事だと思っていました。

 

でも、ある時ふと気づいたんです。

 

子どもたちが、喧嘩の最中に私の顔色を伺うようになっていることに。

「先生、見て!あの子が先に持ってたよ!」

「先生、あの子が貸してって言ったのに、貸してくれない!おかしいよね?」

 

彼らの視線は、目の前の友達ではなく、常に「審判である私」に向けられていました。

喧嘩が、自分の気持ちを整理する場ではなく、

「どうすれば先生という審判を味方につけて、相手を負かすか」

という立ち回りの場になっていたのです。

 

「私は、正義を盾にして相手を追い詰める、

そんな『立ち回りの上手な大人』への階段を上らせているのではないか……」

その姿を見たときの違和感と怖さが、私の転換点でした。

「喧嘩なんて、言葉を喋り始めてからのこと。

赤ちゃんにはまだ早いのでは?」

そう思われるかもしれません。

 

でも、実は「0歳」のその時から、

この物語は始まっています。

お友達が持っているものをじーっと見つめ、思わず手を伸ばす。

取られた子が泣き、取った子がポカンとする。

この何気ない日常のワンシーンに、大人がどう寄り添うか。

その積み重ねが、4歳になった時の「言葉の使い道」を決定づけるのです。

 

4歳の「正論の罠」を解く鍵は、0歳からの「まなざし」の中に隠されています。

 

■ 裁判官をやめる、という決意

「私は、こんな子を育てたいわけじゃない。」

 

その一心で、私は長年守ってきた役割を手放す決心をしたのです。

それは、「白黒つける裁判官をやめる」

ということでした。

 

私が「裁判官」という看板を下ろしたとき、

子どもたちの姿、そして保育の景色はどう変わっていったのか。

そして、裁判官の代わりに私が選んだ「もう一つの役割」とは?

次回、その具体的な関わり方についてお話ししますね。

(第一部:完)

• 保育士歴25年以上/幼稚園教諭5年(現役)

• 2,000人以上の親子と伴走/才能クリエイト協会認定 上級コーチ

• メディア: サンテレビ「ネクストニッポン」出演(2025年11月放映)

• 著書: 『愛情に秘められた親のホンネ』

• 拠点: 大阪府岸和田市(オンラインで全国対応)

• 独自技術: まなざし診断「マナシン」(商標登録出願中)× AIプロンプトエンジニア資格


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