子どもが「行きたくない」と言った朝に。親ができることとは?
2025/09/08
登校を強制する?しない?──二つの価値観のはざまでで揺れる親心を
今回は、我が子の不登校の発信している方の内容を、
私なりにまとめてご紹介させていただきます。
1. 朝の小さな声から始まったこと
「行きたくない…」
蚊の鳴くような声が、布団のすき間からこぼれた朝。
私は湯気の立つマグカップをテーブルに置き、息子の背中に手を当てました。
あの小さな体は、ぎゅっと力が入っている。言葉より先に、その緊張が伝わってきました。
夏休みが明けて、もうすぐ二週間。
日中の彼はゲームをしたり、友達とメッセージを交わしたり、笑ったりもする。
けれど夜になると、また「行きたくない」が顔を出す。
涙が勝手に出てくる、と彼は言いました。
検索履歴には“ウツ”の文字。私は胸の奥がズキンとして、そっとスマホを閉じました。
2. 親の中にある二つの声
私の中には、いつも二つの声がいます。
「少し無理してでも行かせたほうがいいのか」
「今は休ませて、全力で寄り添うのか」
どちらも正しいように思えるからこそ、心は毎日ゆれ続けます。
3. 揺れ動く日々の中で
ある晩、私は絵筆を手に取りました。
深夜のリビング。
静かなはずなのに、耳の奥で息子の声が反響する。
産後に、家にいなくても赤ちゃんの泣き声が聞こえた、あの感覚に少し似ていました。
「いったん切るよ」と自分に合図を出し、絵の具の色に意識を沈める。
やっと呼吸が深くなる。たった二時間、でもすごく大きな二時間でした。
気づいたことがあります。
「今日は行かなくてもいい。数週間のブランクなんて、人生の中ではほんの切れはしだ。」
そう腹の底から決められた日は、私も息子も穏やかに過ごせました。
逆に
「このままダラダラで大丈夫?」
「引っ張れば行けるのでは」
「中間テストは?」と頭をよぎると、
私の眉間も声も固くなる。
息子の表情にも、それが映りました。
4. 夫婦の間にある二つの価値観
三、四日たった頃、私は「学校に行こう」と言うのをやめました。
言葉にするほど、息子は遠くなる気がしたからです。
でも、夫は苦労していました。
長く社会で踏ん張ってきた人の言葉で、「嫌でも行くんだ」と告げる。
息子は泣き、私は思わず言い返す。
「心が一番。無理やり出席しても、心が死んでたら意味がない」
「逃げ癖がつく。そこで得られるものがある」
どちらの言い分にも、私たちが生きてきた時代と体温が宿っています。
5. 転機になった先生の言葉
面談の日。先生は最初にこう言いました。
「学校に来ることだけが成功じゃない。来られない自分を責めないで、と伝えてください。」
私は肩の力がすっと抜けました。
そして、段階的なサポートの話。
正門でタッチするだけでもいい、特別クラス、スクールカウンセラー、タブレットでの日記…。
道は一本じゃない。地図が広がる感覚に、私の中の“新しい価値観”が少し定位置を見つけました。
6. 我が家の新しい方針
私は決めました。
家を、最高に安心で安全な場所にすること。
「ぬくぬく」でもいい。
「のんびり」でもいい。
やりたいことをやって、英気をためる。
クマが洞穴からのっそり出てくるみたいに、「やってみたい」が自分から芽を出すのを待つ。
今朝六時半、息子は起きて、いったん学校のジャージに着替えてから私服に戻り、
パソコンに向かいました。
Java版のマインクラフト。
ランタイムのインストール、設定…
中学生にしてはなかなか骨が折れる作業を、ぶつぶつ言いながら、でもちゃんと乗り越えていく。
私は横でコーヒーをすする。
小さな達成感が、部屋の空気を少しだけ明るくしました。
7. 不登校という言葉の向こうに
この数週間、私は「不登校」という言葉の向こうに、たくさんの“生活の音”を聞きました。
子どもを取り巻く環境のこと、心のケアのこと。
そして、その子を支える親のメンタル、家の空気、夫婦のコミュニケーション。
ここが整うことが、遠回りのようで実はいちばんの近道かもしれません。
仕事を手放す人がいる現実にも心が痛みます。
それでも、私たちはそれぞれのやり方で灯りを守っている。そう信じたいのです。
8. 私自身の考察
上記の発信内容を読んでいて、私はひとつのことに気づきました。
人が悩むのは「正解がわからないから」だけではなく、
相反する二つの選択がどちらも大切に思えるから なのだと思うのです。
登校を無理してでも続けることも、
休ませて心に寄り添うことも、
どちらも子どもの未来を思っての選択です。
だからこそ、親は迷い、揺れ続ける。
それは弱さではなく、
「どちらも大切にしたい」という思いの裏返しなのだと感じました。
そして、子どもの「行きたくない」という小さな声の背景には、
きっと子ども本人にしかわからない物語があります。
私自身も、かつて登校を拒むような時期がありました。
その頃は「不登校」という言葉も知らず、
ただ朝になると決まって激しい腹痛に襲われました。
便秘でもなく、病気でもなく、
精神的なものだったのだと今ではわかりますが、
当時の私はそれに気づけませんでした。
今思えば、それが良かったのかもしれません。
「学校に行きたいけれど、腹痛で行けない」と思っていたからこそ、
少し治まったらまた挑戦してみようと自然に思えたのです。
結果的に、
そうやって行ったり休んだりを繰り返すうちに、
気づけば腹痛もなくなり、再び元気に学校へ通えるようになっていました。
一方で、今の時代は「うつ」「不登校」という言葉や情報があふれています。
「これ、自分に当てはまるかもしれない」と思った瞬間に、
かえって自分をその方向へ追い込んでしまうこともあるのではないでしょうか。
だからこそ、私は思います。
「ただ学校に行くのが辛いから休んでいるだけ」──そう受け止めてあげること。
そこにラベルを貼ったり、「不登校だから将来は〜になる」と決めつけたりしないこと。
その“否定”や“決めつけ”を外すだけで、
子どもはずいぶん呼吸しやすくなるのではないかと思うのです。
さて、明日の朝、あなたはどんな顔で「おはよう」を言いますか?
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何度言っても伝わらないのは「脳のクセ」のせい。
子どもの困りごとを可能性に変える「まなざし育児」
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「伝え方」を頑張るよりも、大切なことがあります。
子育ての8割は、無意識に反応してしまう「0.3秒の脳のクセ」で決まっているからです。
私は、保育教諭として30年、2,000組以上の親子と向き合う中で、
その「関わり方のパターン」を解明してきました。
現在は、AI解析によるタイプ診断と、長年の現場知見を掛け合わせ、
お母さんの心がフッと軽くなり、お子さんの才能が輝き出すサポートをしています。
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オンライン上で柔軟な個別相談
• 保育士歴25年以上/幼稚園教諭5年(現役)
• 2,000人以上の親子と伴走/才能クリエイト協会認定 上級コーチ
• メディア: サンテレビ「ネクストニッポン」出演(2025年11月放映)
• 著書: 『愛情に秘められた親のホンネ』
• 拠点: 大阪府岸和田市(オンラインで全国対応)
• 独自技術: まなざし診断「マナシン」(商標登録出願中)× AIプロンプトエンジニア資格








