1歳の子どもが教えてくれた子育ての魔法|オンライン子育て相談
2023/11/06
ある日、予期せぬ事情で保護者の方が6時過ぎにお迎えになると連絡がありました。お母さんを待つ間、子どもが不安にならないように、夕寝の時間を設けることにしました。
子どもを抱きしめながら子守歌を歌い始めましたが、子どもは眠りにつきませんでした。他にも様々な寝かしつけの手法を試みましたが、この日はどれも功を奏しませんでした。
そこで直感に従って、子どものおでこに優しく息を吹きかけてみました。すると、子どもはすぐに安心して眠りにつきました。
この直感的な対応がうまくいった背景には、脳科学的なメカニズムが関わっていることを後で知りました。人の肌に触れる温かい息は、リラックスを促し、セロトニンの分泌を高める一方で、ストレスホルモンであるコルチゾールを減少させるとされています。これにより、子どもは安堵感を得て眠りについたのです。
しかし、息を吹きかけるという行為が必ずしも全ての子どもに有効であるわけではありません。子どもの性格やその日の体調、環境など多くの要因によってその効果は異なります。
たとえば、感覚が敏感な子どもには、息を吹きかけることが逆に刺激となり不安を高める可能性もあります。そのため、保育者はこのような直感的な行動を取る際には、子どもの反応を慎重に観察し、その都度適切なケアを選択する必要があります。
この経験から学んだのは、保育においては標準化された手法に頼るだけでなく、個々の子どもの状況やニーズに敏感であり続けることの大切さです。そのためには、子どもたちの微細な変化に気づき、柔軟に対応できる能力を保育者が磨くことが重要であると再認識しました。
このエッセイを通じて、親御さんや教育者、そして子育てに関心を持つすべての方々に、私の小さな発見がお役に立てれば幸いです。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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