子どもの本音を引き出すコミュニケーションの手順:保育とコーチングに基づく実践ガイド |オンライン子育て相談
2023/11/04
子どもたちは大人が想像する以上に繊細で、彼女、彼らの心の中にはさまざまな感情や思いが渦巻いています。ですので、子どもたちに指導やアドバイスをする際、単に教えるだけではなく、その心に寄り添い、共に考え、共に成長することが大切です。
子どもを尊重するコミュニケーションの手順
1.具体的な行動を述べる
まずは、「最近、公園でのある出来事が気になっていて、一緒にそのことについて話したいのだけど、いいかな?」などと、何について話なのかを明確に伝えるようにしましょう。
2.子どもの意見や感じたことを尋ねる
子どもの心の中には、私たちが気づかない感情や思いがあるかもしれません。まずは、「その時、どんな気持ちだったか教えてくれる?」「本当はどうしたかったの?」と、本心を引き出すことが大切です。
3.感じたことや影響を伝える
次に、私たちがその行動からどのような印象を受けたか、どのような影響があったかを伝えます。「その行動を見て、私はこんな風に感じたんだよ。他の子たちは、あの時はどう思ったと思う?」と、本人の視点をずらすような質問も有効です。
4.好ましい行動や期待を伝える
本人の気持ちを確認した後は、「みんなともっと楽しく、もっと仲良く遊ぶためには、こんな方法があるけど、どう思う?」と今後の行動についての提案を伝え、それについてどう思うかを確認します。
5.サポートや協力を申し出る
本人だけで解決できない場合もあります。その場合は、「今、困っていることがある?」「困ったことや分からないことがあれば、いつでも私に相談してね。一緒に考えよう」と一緒に問題を解決する意志を伝えましょう。
6.感謝の言葉を述べる
最後に、「今日は、大切な気持ちを話してくれて、ありがとう」と、子どもが自分の気持ちをオープンにしてくれたこと、一緒に話をしてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
まとめ
コーチングやカウンセリングの技術を取り入れた子どもとのコミュニケーション方法は、親子の関係を深めるのに非常に有効です。紹介した手順は、子どもの自主性と感情を尊重するための良い枠組みとなっています。
メリット:子どもの意見を重視し、自らの感情をオープンにすることを奨励している点です。特に、子どもの視点に立って感情を共有し、その後で構築的な提案を行うアプローチは、子どもが自己表現を学び、社会的スキルを発達させるのに役立ちます。
注意点:これらのステップを実践する際には、子どもの発達段階に合わせた言葉選びが重要です。例えば、小さな子どもには「他の子はどう思ったと思う?」という質問は抽象的過ぎる可能性があるため、具体的な例や選択肢を提示する方が理解しやすいでしょう。
エビデンス:心理学の研究によれば、ポジティブなフィードバックと具体的な期待の表明は、子どもの自尊心と動機付けに大きく影響を与えるとされています。このことからも、手順4と手順6の実践は、子どもの成長にとって重要な要素であると支持されています。
子どもたちとのコミュニケーションは、時には難しく、複雑なものですが、心を開き、彼らの気持ちに寄り添うことで、きっと素晴らしい絆や信頼関係を築くことができるでしょう。子育ての中での一瞬一瞬を大切に、子どもたちとの貴重な時間を過ごしていきたいですね。
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子どものミカタ
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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