専門家に、保育園で“受容を控えるべき”と言われた…それって本当に正しいの?
2025/03/02
「家庭とズレるから、保育園でも受容を控えましょう」!?
「え…?受容を控える?」
その言葉を聞いた瞬間、私は一瞬、言葉を失いました。
ある日、3歳の自閉症傾向のある子どもについて、専門家の方に見てもらいました。
その子は、保育園では安心して過ごせるように、「受容」を大切にした関わりをしていました。
ところが、専門家のアドバイスは意外なものでした。
「家庭では、赤ちゃんが生まれたばかりで、お母さんが十分に受容できない。
だから、家庭と保育園のズレをなくすために、保育園でも受容の対応を控えるようにしましょう。」
「そうなのか!」と、一瞬思いかけました。
でも、胸の奥に強い違和感が残りました。
「家庭で難しいから、保育園でもやらない方がいい」って…本当にそれでいいの?」
乳児期の「受容」はそんなに簡単に削っていいもの?
私は、保育園での、ある子どもの姿を思い浮かべました。
• 「先生、〇〇したよ!」と目を輝かせながら話すときの嬉しそうな顔
• 不安そうな表情をしたとき、そっと寄り添ったときの安心した顔
• 失敗して泣きそうになったとき、「大丈夫だよ」と伝えると、少し落ち着いた姿
その子にとって、保育園は「安心できる場所」だったんじゃないの?
それを「家庭とのズレをなくすため」に削ってしまって、本当にいいの?
たしかに、自閉症傾向のある子どもにとって、一貫した環境は大切だと言われています。
でも、それは**「対応を家庭に合わせて控える」こととイコールではないはず**。と、私は感じました。
専門家の意見をそのまま信じる?それとも…
私は、乳児期において「受容」がどれほど大切かを信じています。
特に、自閉症傾向のある子どもにとっては、「受容」されることで安心感が生まれ、落ち着いた関わりができるようになるとも言われています。
「家庭とズレるなら、受容を控える」ではなく、
「ズレがある中で、どうバランスを取るか」を考えることが大切なのでは?
例えば、
✅ 家庭での関わり方を無理のない範囲で調整する
✅ 保育園では「安心できる場」として受容しつつ、家庭での対応を補助する
✅ 保育園と家庭で、共通のルールや関わり方を一部取り入れる
「受容を控える」以外にも、できることはあるのでは?
「違和感」を感じたら、立ち止まることも大切
私は、「専門家の意見だから」とすぐに納得せず、一度調べてみることにしました。
もしかしたら、私の考えが間違っているのかもしれない。
でも、本当にこの子にとって最善の選択は何なのか?
それを考えずに、「家庭と合わせるために受容を控える」と決めてしまっていいのか…。
あなたなら、どう考えますか?
• 「家庭とのズレがあるから」と、受容を控える?
• それとも、子どもにとっての安心感を優先する?
保育園では受容しすぎだから、家庭とズレがないように控えるべき」
このアドバイスは、一見理にかなっているように思えます。
でも、私は「本当にそれでいいの?」と感じました。
「受容すること」は、子どもにとって安心できる土台を作る大切な要素だからです。
もちろん、「一貫性」が大事なのもわかります。
でも、「一貫性=受容を控えること」なのでしょうか?
もしかすると、私たちは「受容」について、もっと深く考える必要があるのかもしれません。
実は、この「受容」というテーマについて、私はもう一つ違和感を持った出来事がありました。
それは、「負けて悔しかったね!」という声かけがNGだと言われたことです。
「悔しい」という気持ちを認めるのは、子どもの成長にとって大切なことではないの?
でも、なぜそれがダメだと言われるの?
もしかすると、「受容」と「感情の受け止め方」には、もっと深い関係があるのかもしれません。
→ 「負けて悔しかったね!」の声かけはNGなの? それは、自閉傾向があるからダメなの?」
続きは、明日のブログを読んでくださいね。
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子どものミカタ
代表: 井阪 有希
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幼稚園教諭5年・保育士20年目
才能クリエイト協会上級コーチ
株式会社マインズ 社員コーチング
コーチング実績は2,000人を超え、現在は、実践練習ができるワークショップも主催
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