5歳の女の子が教えてくれた『先生に言う』の本当の意味|オンライン子育てブログ
2024/10/21
4、5歳になると、男の子も女の子も「もう先生に言うからな!」という言葉をよく使います。
私は長い間、この言葉は「脅し」の意味で使われていると思っていました。子どもたちは、大人の力を借りて相手を罰するために使っていると解釈していたのです。
しかし、ある出来事を通じて、その考えが思い違いだったことに気づかされたエピソードがあります。
エピソード
ある日、5歳の女の子たちの間で意見の食い違いが起こり、その子が「もう先生に言うからな!」と言いました。私はいつものように「先生に言ったら、どんな気持ちがするの?」と尋ねました。
すると、彼女は「悲しい」と答えました。
私は「きっと『嬉しい』とか『いい気持ち』って答えるだろう」と思っていたので、この予想外の返答に一瞬耳を疑いました。
そこで、もう一度同じ質問をしましたがやはり彼女は「悲しい」と答えたのです。
このとき、私はようやく気づきました。彼女はただ、自分一人では解決できない状況を大人の力を借りてどうにかしようとしただけで、自分が正しいと主張したかったわけではないのだと。
本当の意味に気づいた瞬間
さらに驚いたのは、その後の彼女の行動です。自分の感情に気づいた彼女は、「やっぱ、先生に言うのをやめとくわー」と自ら言葉を変えたのです。
この一言に私は、深く感動しました。
彼女は自分の感情をしっかりと理解し、ただ相手を責めるのではなく、自分でトラブルの解決に向けて新たな選択肢を見つけた瞬間だったからです。
これまで私は「先生に言う」という言葉を、単に問題を解決するための手段として捉えていましたが、その背後には、子どもが感情をどう扱うかという大きな学びが隠れていたのです。
たとえば、子どもが「先生に言う」と口にする際、以下のような感情が背景に潜んでいる可能性があります。
1. 不安や恐れ
自分の気持ちや考えをうまく表現できず、問題が解決しないままになることへの不安や恐れから、「先生に言う」という手段を選んでいるのかもしれません。
2. 助けを求める気持ち
一人ではどうにもならない状況で、大人に助けを求めるために「先生に言う」という言葉が出てくることがあります。この場合、実際には友だちとの関係を壊したくないという気持ちも含まれているかもしれません。
3. 自己表現の手段
子どもはまだ感情や状況をうまく言葉で表現できないため、「先生に言う」という表現を使って、自分の不満や不安を伝えようとしている場合もあります。
4. 関係性の希求
「先生に言う」という言葉は、友だちとの関係を変える手段としても使われることがあります。先生が介入することで友だちの行動が変わり、自分にとって安心できる状況になることを期待しているのです。
これらの理由から、子どもが「先生に言う」と言ったとき、その背景には多くの感情があることがわかります。
大人は、その感情を理解し、受け止めることで、より良いコミュニケーションを築くことができるのです。
もし私が担任であれば、このエピソードをクラス全体で共有し、「みんなはどう思う?」と話し合う機会を設けたいと思います。
その目的は、この言葉が「悪い」と教えるためではなく、子どもたちがどんな気持ちや意図でその言葉を使っているのかを共有し、本音を知るためです。彼らの感じていることには、正解や不正解はないのです。
子どもの感情を尊重する
子どもたちの大切な気持ちを尊重するためには、まず大人がその感情をしっかり受け止め、共感する姿勢を持つことが重要です。彼らが自分の気持ちを自由に表現できる環境を整えることで、自己理解が深まり、他者との関係をより良く築く力を育むことができます。
大人が子どもの感情をありのままに受け止めることは、社会的スキルの発達や信頼関係の強化につながります。私が考える「受け止める(受容)」とは、表面的な行動に限らず、子どもの心の奥にある深い感情までを含めて受け止めることを意味しています。
私自身の学び
私自身も、保育の専門家になった時から、このような考え方ができていたわけではありません。当初は、子どもたちの感情や行動を表面的に捉えることが多く、深い部分に目を向ける余裕がありませんでした。
しかし、ある出来事をきっかけに、私は大人の役割として「感情を受け止めること」の大切さに気づかされました。その原点となったのが、4歳児の男の子との出会いです。この経験が、私の保育のあり方を大きく変えるきっかけとなったのです。
このようなエピソードを集め、子どもたちから学んだ大切な教えを伝える書籍を現在執筆しています。この本では、日常の小さな出来事から子どもたちの純粋な心に触れ、大人としてどのように彼らの感情を受け止め、成長を支えるかについてお話しています。
出来上がり次第、LINEでご紹介させていただきますので、ぜひご登録してお待ちください。
私たち大人が子どもから学べることは、想像以上に大きいものです。
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何度言っても伝わらないのは「脳のクセ」のせい。
子どもの困りごとを可能性に変える「まなざし育児」
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「伝え方」を頑張るよりも、大切なことがあります。
子育ての8割は、無意識に反応してしまう「0.3秒の脳のクセ」で決まっているからです。
私は、保育教諭として30年、2,000組以上の親子と向き合う中で、
その「関わり方のパターン」を解明してきました。
現在は、AI解析によるタイプ診断と、長年の現場知見を掛け合わせ、
お母さんの心がフッと軽くなり、お子さんの才能が輝き出すサポートをしています。
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• 保育士歴25年以上/幼稚園教諭5年(現役)
• 2,000人以上の親子と伴走/才能クリエイト協会認定 上級コーチ
• メディア: サンテレビ「ネクストニッポン」出演(2025年11月放映)
• 著書: 『愛情に秘められた親のホンネ』
• 拠点: 大阪府岸和田市(オンラインで全国対応)
• 独自技術: まなざし診断「マナシン」(商標登録出願中)× AIプロンプトエンジニア資格








